車種専用シートカバーで愛車の内装を劇的にチェンジ

最近はオートパーツの量販店などでも見かけるようになってきたシートカバー。車種専用に作られたシートカバーは、インテリアの雰囲気をかんたんに変えられるほか、さまざまなメリットがあります。

シートカバーで車の内装は生まれ変わる

海外ではシートに疲労感が見えるようになると、シート自体を張り替えることが多いようです。一方、日本では着脱しやすい車種専用シートカバーを使うことが一般的になってきました。車種専用に設計されたシートカバーを装着することで、日常の利用、そして新しい車の購入を考える際にもメリットが生まれます。

内装の雰囲気をかんたんにチェンジ



純正インテリアは、その車種のイメージに合わせてデザインされています。そのため、その車が持つ雰囲気とインテリアデザインは調和しています。それはそれでいいのですが、やはり乗っている内に不満は出てくるものです。また、もっと個性的な、自分だけの内装にしたいという方も多くいらっしゃいます。そんなオーナーさんの望みを叶えてくれるのが車種専用シートカバーです。

車種専用シートカバーは、純正シートにぴったりフィットするように設計されています。車種専用シートカバーは「PVC」「レザー」などの素材があり、それぞれ持ち味が異なります。たとえば純正シートがファブリックだった場合、その上に「PVC」や「レザー」で作られたシートカバーを装着します。なんの変哲も無いファブリックの内装を、スポーティーで「やる気」にさせるインテリアや、都会的でゴージャスなインテリアに、かんたんに変えることができるのです。

シートはインテリアの中でも存在感の大きなパーツです。そのため、シートカバーをかぶせるだけで、インテリアの印象は大きく変わります。シートカバーの材質が変わるだけで、車内の雰囲気は一新されます。

また、シートカバーのデザインやカラーも、インテリアの雰囲気を変える大きな要素です。各メーカーとも自慢のシートカバーを、趣向を凝らしたデザインとカラーのコンビネーションで飾り、より個性あふれるインテリアを演出しようとしのぎを削っています。

PVC製シートカバーに変更すると

PVCは、シートカバーの素材としてはもっとも一般的な合成皮革です。ルックスはレザーとほぼ同様ですが、レザーよりもカラーバリエーションが豊富です。そのため、洗練されたおしゃれな内装にも、ポップでかわいい内装にも、はたまた熱い走りを予感させるスパルタンな内装にも、自由自在に演出することが可能です。質感はレザーに劣っても、色使いを重視したいなら、PVCに分があります。

レザーシートカバーに変更すると

営業車のように殺風景だったインテリアも、純正ファブリックシートにレザーのシートカバーを装着すれば、グッと引き締まります。

モノトーンのブラックレザーなら高級感をアピールできるでしょう。また、黒と赤のツートンカラーを選べば、「おしゃれな雰囲気」と「スポーティーな雰囲気」の両方を演出可能。また、ステッチ(縫い目)のカラーを選べるシートカバーもあります。1本の細いラインかもしれませんが、インテリアに与える影響は絶大です。ディテールまでこだわって、自分だけのシートカバーをデザインしてみませんか?

また、レザーシートカバーには、合成皮革のシートカバーでは出せない「あじわい」があります。使い込むことでにじみ出てくる「あじわい」は、レザーだけが持つ魅力です。

ハイグレードモデルにカスタマイズする感覚

インテリアの雰囲気をかんたんにチェンジすることが可能な車種専用シートカバー。同じ車種でもグレードによりインテリアには違いがありますが、レザーや高級素材のアルカンターラのシートカバーを装着するだけで、上級グレードへとアップグレードする感覚を楽しむことができます。

上級グレードは装備自体が変わってくるため、一概には言えませんが、グレードがひとつアップするだけで、新車価格に数十万円の開きが出ることは、そう珍しいことではありません。また、納車に時間がかかることもあります。

インテリアをグレードアップするだけであれば、新車納入時から車種専用シートカバーを装着するという手もあります。トータルでインテリアを演出したいと考えるなら、社外品のドアパネルやマットなどを装着してもいいでしょう。車種にもよりますが、多くの選択肢があります。

このように、純正シートにシートカバーをかぶせるだけで、インテリアは質感、雰囲気ともに、劇的に変わります。
つづいて、シートカバーを装着することで生まれるさまざまなメリットについてご紹介します。

シートカバーを装着することで生まれるメリット



純正シートをそのまま使用するのではなく、車種専用シートカバーを装着して使用することで得られる、さまざまなメリットをご紹介します。

タバコを落としても、ジュースをこぼしても大丈夫

レザーやPVC製のシートカバーの場合、表面に耐熱や防水素材が使われていることがほとんどです。よくタバコの火で穴の開いたシートを見かけますが、純正シートにシートカバーをかぶせることで、このような事故を未然に防ぐことができます。同様に防水素材なら、ジュースや食べ物をこぼしてしまっても、シミになることはありません。

掃除がしやすく、車内はいつもきれい

レザーやPVC製のシートカバーは、表面の加工により汚れがつきにくいという特長があります。そのため、普段のお掃除もかんたんです。食べ物をこぼした程度なら、さっと拭くだけで汚れをほとんど取り除くことができます。

下取りに出す際に有利

車を購入する際はローンでという方も多いと思います。数年間、家賃感覚でローンを支払いながら大切に乗って、その後下取りに出す。世界的にも中古車市場は活気がありますので、大切に乗って下取りに出すという車の乗り方は理に適っていると言えます。

下取りに出す上で「きれいに乗る」ことは大切なことのひとつです。純正シートをそのまま使って下取りに出す場合、飲み物や食べ物のシミが残っていては大きなマイナスになります。小さなお子様やペットを乗せる機会が多ければなおさらです。

車種専用シートカバーは、インテリアの雰囲気を自分好みのものにするという目的のほかにも、車内を清潔に、美しく保つという目的でも使えます。

純正シートをそのまま使用すれば、汚れがついてしまうことは避けられませんが、耐熱や防水加工が施されているシートカバーを装着すれば、普段の掃除はさっと拭くだけ。素材にもよりますが、少ししつこい汚れでも濡れタオルで拭けばほとんど取り除けます。下取りに出すことを前提とした乗り方をするのであれば、新車購入時から車種専用シートカバーを装着すれば、下取り額を高くキープすることが可能です。

シートカバー装着で車はこんなに変わる



車種専用シートカバーは、ここ最近、日本でも一般的なものになってきました。エプロンのようにただシートに引っかけるだけではなく、車種別に専用開発されたシートカバーは、純正シートにパーフェクトにフィットして、ドライブフィールを損なうこともありません。

純正のインテリアに物足りなさを感じている方も多いと思います。最近は多くのメーカーがシートカバービジネスに参入し、選択肢も広がってきました。「上質でモダンな内装」「キュートでスイートな内装」「レーシングカーのように熱い内装」。好みは人それぞれですが、どんなインテリアにもカスタマイズできる。これが車種専用シートカバーの魅力です。


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